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第五十五話 見せられなかったネックレス

Author: 白蛇
last update Petsa ng paglalathala: 2026-09-09 17:02:44

 病院を出た頃には、六本木の街はすっかり夜に染まり、通りは多くの人で賑わっていた。

 仕事帰りらしい会社員たちが飲食店の呼び込みに足を止め、明るい看板の下へ吸い込まれていく。

 いつの間にか、左耳の奥を塞いでいた耳鳴りも消えていた。

 夜間外来の医師は気怠さを滲ませながらも、凜りんの首元を丁寧に診察してくれた。

 幸い大きな怪我はなく、軽い打撲で済んだ。

「この程度で来て、迷惑やったやろうか……」

 病院を出てから凜が呟くと、隣を歩いていた理玖りくの眉間に深い皺しわが刻まれた。

「暴行を受けたんだ。診てもらうのは当然だろう」

「そんな大袈裟にしなくても……」

「男に摑まれたんだ。たとえ家族だとしても立派な暴行だ。それに、弁護士の竹山も診断書を取るように言ってただろ」

「うん……」

 凜は小さく頷く。

 大雅たいがを警察へ連れていかせる以外に

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Mga Comments (2)
goodnovel comment avatar
白蛇
コメントありがとうございます。 週5~6更新で続けていきたいと思っておりますので、続きも楽しんでいただけると嬉しです!
goodnovel comment avatar
shino.mb
早く続きが読みたいです。楽しみにしています。
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